塩あんびん=食文化。久喜歴史の伝承者「愛宕茶屋(あたごちゃや)」

皆さん、”塩あんびん”という食べ物をご存知でしょうか?

埼玉県久喜の地に足を踏み入れると、商店街にいたるところにその文字が出てきます。


Wikipediaによると、

塩あんびん(しおあんびん)は、加須市・久喜市など埼玉県北東部で古くから食べられ、砂糖を用いずに塩で味付けした大福である。「あんびん」の漢字の記載は「塩餅」であり、「あんぴん」と呼ぶこともある。

と表記されております。


砂糖の貴重な時代に、昔の人の知恵から生まれたという「塩あんびん」。

2012年にTV番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介され、全国から脚光を浴びる和菓子になりましたが、それを戦後からずーっと伝え続けているお店があります。

それが、久喜駅西口徒歩4分のところにある「愛宕茶屋(あたごちゃや)」です。

戦後から続くこのお店は、地域の古くから伝わる和菓子を中心に製造販売しており、従来の製法そのままに、全て毎日手作りしているそうです。

馬車が走る時代に休憩所であった”茶屋”は、現代でいう”カフェ”のようなところ。時代の流れから数多くお店が淘汰されていく中、愛宕茶屋は現在もその名を残し、埼玉の食文化を伝承し続けています。味や和菓子そのものだけではなく、製法も忠実に伝承し続けているのは、とても素晴らしいことですね。

店内には現在も和菓子と一緒にお茶もいただけるので、昔ながらの味を求める地域の人々の集いの場にもなっているようです。


ここ愛宕茶屋と共に歩んできた塩あんびんは現在、久喜市の特産品となり全国から注文される有名和菓子になりましたが、私も味の伝承者になるべく、塩あんびんはもちろんですが、もう一つの地域伝承の和菓子である「いがまんじゅう」も頂いてきました。

左が塩あんびんで、右がいがまんじゅうです。


まずは、塩あんびんから頂きました。

・・・



・・・



???



甘くない!

というか、甘いという想いで食べたから辛い!!

想像を超える程の塩味です。店主曰く、そのまま食べるのは基本の食べ方ですが、食べ物が普及している現在では、砂糖を付けて食べたり、醤油をつけて食べたり、焼いて食べたりと様々な食べ方があるようです。

自分なりの新しい食べ方を模索してみるのも楽しいかもしれませんね。

続いて、いがまんじゅうです。

正直、一発目の塩あんびんが衝撃過ぎて、食べるのに少々勇気がいりました。

勇気を出して、一口。


・・・



ほっ、、、

これは”饅頭”というだけあって、きちんと甘かったです。

写真のようにいがまんじゅうには周りに赤飯が付いています。この赤飯で包んだ見た目がいが栗のように似ていることからその名がつけられたそうです。


その赤飯のモチモチ食感と饅頭生地のパサパサ感、そしてあんこのしっとり感が混ざり合う不思議な食感でした。また、口に残る甘さはなく、スッキリとした甘さですので、飽きの来ない味です。

もとは五穀豊穣を祈念する祭りや厄払いお祝い時などに振る舞われる伝統的な和菓子ですが、古くから親しまれてきたのは変わった見た目と美味しい味もあったのではないかと思います。


戦後70年を超える今でも、こうして地域の伝統的な食文化やそれまでの歴史を伝えて頂けるお店はとても貴重です。グローバルな時代だからこそ、日本の様々な文化を振り返り、後世に伝えていくことは絶対に必要なことだと思います。どんな時代であっても、その時その時の文化を伝える人がいてほしいと感じたお店でした。

愛宕茶屋さんにはこれからも久喜の歴史を、是非伝え続けてほしいです。


店  名:愛宕茶屋(あたごちゃや)

住  所:埼玉県久喜市久喜中央1丁目15-23

電  話:0480-22-4876

定  休:月曜

営業時間:9時00分 ~ 17時30分

個人店.com(仮)

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